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 将棋界に彗星(すいせい)のように現れた中学生棋士の藤井聡太四段(14)が21日、歴代1位タイの28連勝に並んだ。デビューから負けなしでの到達は、誰もが予想し得なかった金字塔だ。安定感のある内容で勝ち続け、その成長ぶりに多くの棋士たちが驚く。なぜ強いのか。

 19連勝を挙げた先月25日の竜王戦の予選。藤井四段は、通算勝率7割超の近藤誠也五段(20)を相手に序中盤で差を広げ、終盤で一気に押し切った。安定感。計28の公式戦ではそう表現したくなる対局が目立つ。

 今月3日、大阪市で開かれた将棋イベントのトークショーに、羽生善治三冠(46)と谷川浩司九段(55)が参加した。2人とも中学生で棋士になった、藤井四段の「先輩」だ。

 藤井四段について、羽生三冠は「指し手がシャープで鋭い。最短コースできれいに勝ちきる。谷川先生の『光速の寄せ』と重なる」。抜群の終盤力を武器に史上最年少21歳で名人になった谷川九段を引き合いに、そうたたえた。

 5月12日に対戦した西川和宏六段(31)は、それまでの16戦の棋譜を調べて臨んだが、完敗だった。「終盤、勝ちと思ったらすぐ踏み込んでくる。奨励会の時から終盤がものすごく強いのは知っていた」

 藤井四段の最大の長所は、終盤…

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