去年の暮れ、愛知県豊橋市の老人ホームで一人の女性が亡くなった。

 忠内政惠さん、91歳、働き通してためた全財産1億3800万円。そのほとんどを、東日本大震災の被災地の子どものために使ってほしいと、寄付先を決めた遺言を残していた。

 この秋から、震災で親を亡くした大学生の奨学金に充てられている。

 忠内さんは大正14年に大阪市で生まれ、幼いころ愛知県に転居。国立病院の事務職員として定年まで働いた。生涯独身だった。

 10年ほど前に病に倒れ、介護…

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